ロシアンバーチ合板 代替を検討する日本の輸入商社や家具メーカーには、全層バーチ合板と、アジア産のバーチ表裏貼り合板という選択肢があります。日本の輸入では、東京・横浜・川崎の京浜港群や大阪・神戸の阪神港群が主な通関ルートです。日本向けの仕様を照らし合わせる際は、合板の日本農林規格(JAS 0233:2024)も確認してください。ロシア産バーチ合板は、EUが2022年にロシアとベラルーシ産の木材製品を禁輸したことで、EU市場から姿を消しました。これを使っていた製品の購買担当者は、フィンランドやバルト諸国産の全層バーチ合板か、アジア産のバーチ表裏貼り合板から選ぶようになりました。全層バーチ合板なら従来の仕様を保ち、木口にもバーチが見えます。ベトナム産のスティラックス材またはユーカリ材を心板に使うバーチ表裏貼り合板なら、表面のバーチの外観を保ちながら、m³あたりのコストを抑えられます。本ガイドでは、ロシア産の等級と寸法を各代替品に対応づけ、バーチ表裏貼り家具用合板を製造するベトナムのメーカー、Minh Thanh Plywoodが仕様の置き換え方を説明します。
ロシア産バーチ合板の代替候補を選ぶポイント
ロシア産バーチ合板の代替品には、フィンランド、ラトビア、エストニア産の全層バーチ合板と、中国・ベトナム産のバーチ表裏貼り合板があります。木口が見える設計や全層バーチの指定がある場合は全層バーチを選び、表面のバーチが重要で心板の樹種を問わない場合はバーチ表裏貼り合板を選びます。
| 代替品 | 構成 | 適した用途 | 留意点 |
|---|---|---|---|
| フィンランド産またはバルト産の全層バーチ | 全層にバーチ単板 | 見せる木口、床材、車両用床材、全層バーチを指定した仕様 | m³あたりのコストが最も高く、パネルも重い |
| ベトナム産バーチ表裏貼り合板 | スティラックス材またはユーカリ材の心板にバーチ表板・裏板 | 家具の箱体、キャビネット、棚、塗装・化粧板貼りパネル | 木口に心板が見える |
| 中国産バーチ表裏貼り合板 | ポプラ材または混合材の心板にバーチ表板・裏板 | ベトナム産バーチ表裏貼り合板と同じ用途 | 中国産広葉樹合板にはEUの反ダンピング関税がかかる |
| 同じ心板を使った別樹種の表板 | ポプラ、再構成単板(EV)、オクメの表板 | 塗装または化粧板貼りの部品 | バーチの外観にはならない |
本ガイドでは、ロシア産バーチ合板の仕様、現在の法規制、等級と寸法の対応、各代替品に合わせた発注仕様の書き換え方を説明します。
ロシア産バーチ合板とは?
ロシア産バーチ合板は、全層にバーチ単板を使い、ロシアで製造された合板です。表板、裏板、心板のすべてがバーチで、単板を繊維方向が交差するように積層した、密度が高く層構成の均一な広葉樹パネルです。内装用には尿素樹脂接着剤、屋外用や塗装型枠用にはフェノール樹脂接着剤を使います。
選ばれてきた理由は主に3つです。
- 木口と加工性。 薄いバーチ単板を重ねるため、木口がきれいで均一に仕上がり、見せたまま塗装できます。
- 強度とねじ保持力。 バーチは密度の高い広葉樹で、荷重に耐え、ねじなどの固定具を保持します。
- 供給量と価格。 2022年以前は、ロシアの工場がフィンランドの工場より低価格で大量に出荷していました。
従来の標準寸法は1525 × 1525mmで、欧州の多くの工場が切り出しに使っていた「5 × 5」パネルです。家具・建築向けには1220 × 2440mmと1250 × 2500mmも出荷されていました。表板等級はB、BB、CP、Cで、B/BBやBB/CPのように表板と裏板の組み合わせで指定していました。
購買担当者の仕様書にある「ロシア産合板」は、通常この全層バーチパネルを指します。ロシア産針葉樹合板に使う場合もありましたが、こちらは構成の異なる製品です。
ロシア産バーチ合板を今も購入できますか?
EUの輸入者は、ロシア産またはベラルーシ産のバーチ合板を購入できません。2022年以降、合板が含まれるCN第44類(第4412項)の木材製品について、ロシアまたはベラルーシを原産地とするもの、あるいは同国から輸出されたものの輸入がEUで禁止されています。
- ロシア: 理事会規則(EU)2022/576により、規則833/2014に第3i条と附属書XXIが追加されました。禁輸は2022年4月9日から適用され、それ以前に締結した契約は2022年7月10日まで履行できました。
- ベラルーシ: 理事会規則(EU)2022/355により、規則765/2006に第1o条と附属書Xが追加されました。2022年3月2日より前に締結した契約は2022年6月4日まで履行できました。禁輸は2022年3月2日の公布翌日から適用されます。
どちらの規則も第44類全体を対象とするため、「木材および木製品」の一部である合板にも適用されます。第三国を経由しても扱いは変わりません。ロシアを原産地とする貨物は、どこから出荷しても禁輸対象です。
EUの森林減少規則も同じ方向を示しています。実施規則(EU)2025/1093の国別リスク区分では、ロシアとベラルーシは高リスク、ベトナムは低リスクです。EU向けにバーチ合板を輸入する場合は、ロシアとベラルーシ以外を原産地とし、それを示す記録を用意する必要があります。
米国ではロシア産バーチ合板を購入できますか?価格はどのくらいですか?
米国の店頭では今もロシア産バーチ合板を見つけられますが、以前のような低関税品ではありません。米国はロシア産品を禁輸していませんが、2022年4月にロシアとの正常な通商関係を停止しました。その結果、ロシア産広葉樹合板の関税は0~8%から第二欄の高税率である40~50%に引き上げられました(米国国際貿易委員会の解説資料、2024年6月)。注文前にHTSUSで該当する関税分類の現行税率を確認し、第4412項の合板に必要なレイシー法申告も行ってください。
米国の店頭在庫は輸入者が以前に仕入れたものです。以下の価格は2026年10月に小売店のページで確認した価格です。
| 米国の小売店(2026年10月) | パネル | 1枚あたりの価格 | 構成 |
|---|---|---|---|
| Plywood Company | 「ロシア産バーチ」BB/CP、12mm、4 × 8フィート | US$73.85 | 9プライ、TSCA Title VI |
| Georgia Hardwoods | ロシア産バーチBB/CP、12mm、5 × 5フィート | US$43.87 | 送料別 |
| Minh Thanh、工場出荷時の参考価格 | バーチ表裏貼りD/E、12mm、1220 × 2440mm、FOBハイフォン | 約US$12.50(US$350/m³ × 0.0357m³) | スティラックス材またはユーカリ材の心板、E0、CARB P2 / TSCA Title VI |
店頭価格には輸入者の関税、運賃、利益が含まれ、1枚単位の価格です。工場出荷価格はフルコンテナ向けのFOB参考値で、1枚価格ではありません。海上運賃、ベトナム原産品にかかる米国関税、自社負担分は別途加算されます。この比較から、ロシア産在庫の店頭価格と、同等の表板等級で製造したベトナム産バーチ表裏貼りパネルとの間に、輸入者が検討できる価格差があることがわかります。
米国の仕様書で使われる等級の意味は次のとおりです。BBは一枚ものの表板で、一般に色が明るく均一です。小さな節や鉱物筋は認められ、開いた欠点は色の合う単板で補修します。CPはBBに近い品質ですが、筋や補修箇所が多く、通常は裏板に使われます。BB/CPの組み合わせは、ベトナム産パネルのD/Eに対応します。
なぜロシア産合板の代替品を探す必要が生じたのですか?
ロシアは欧州の輸入者にとってバーチ合板の最大の単独供給元でした。2022年の禁輸で供給に空きが生じましたが、残った全層バーチ合板の工場だけでは、以前の価格で需要を満たせませんでした。フィンランド、ラトビア、エストニアの工場は供給を続けたものの、価格は上がり、一部の等級や寸法では納期も長くなりました。
購買担当者は主に3つの方法で対応しました。
- 全層バーチ合板の価格上昇を受け入れる。 すべての層にバーチが必要な設計では、EUの工場から調達します。
- バーチ表裏貼り合板に切り替える。 表面だけが見える部品に使い、家具の箱体やキャビネット側板の大半を置き換えます。
- 表板の樹種を変える。 塗装、化粧板貼り、またはシート巻きの部品には、ポプラ、再構成単板(EV)、オクメを使います。
家具・キャビネットメーカーの多くは、2つ目と3つ目を組み合わせています。木口を見せる少数の部品には全層バーチを残し、それ以外の部品表はバーチ表裏貼り合板または別樹種のパネルに切り替えます。
ベトナム産バーチ表裏貼り合板はロシア産とどう違いますか?
ロシア産バーチ合板はパネル全体がバーチですが、ベトナム産バーチ表裏貼り合板は、軽量な植林広葉樹材の心板にバーチの表板と裏板を貼っています。購買担当者が指定する項目ごとに比較します。
| 項目 | ロシア産バーチ(全層バーチ) | ベトナム産バーチ表裏貼り合板(Minh Thanh) |
|---|---|---|
| 表板・裏板 | バーチ | 輸入バーチ単板 |
| 心板 | バーチ単板 | 白色スティラックス材またはユーカリ材の単板 |
| 表板等級 | B、BB、CP、C | D+、D、E(D+ ≈ B、D ≈ BB、E ≈ CP/C) |
| 家具用接着剤 | UF、E1またはE0クラス | 標準仕様はE0放散のUF接着剤 |
| 放散の証明 | 工場試験報告書 | CARB P2 / TSCA Title VI、ICTT工場番号23024 |
| 厚さ | 薄物から厚物まで | 3~40mm |
| 厚さ公差 | 工場基準 | 家具用研磨パネルは±0.2mmまで |
| 寸法 | 1525 × 1525mm、1220 × 2440mm、1250 × 2500mm | 1220 × 2440mm、1250 × 2500mm、特注寸法 |
| 木口の外観 | バーチ単板が均一に並ぶ | バーチの表板の下に、淡色のスティラックス材または濃色のユーカリ材が見える |
| 重量 | 重い | スティラックス材の心板は約500kg/m³ |
| EUへの輸入 | 2022年以降禁止 | 輸入可能。EUDRの国別区分ではベトナムは低リスク |
同じ樹種の表板を使い、等級も近い段階で指定できるため、キャビネット側板、棚板、扉パネルは製品に組み立てた後の見た目が同じです。違いが表れるのは切断面の木口とパネル重量です。
ベトナム産バーチ表裏貼り合板はどのように作られますか?
ベトナム産バーチ表裏貼り合板は、輸入したバーチの表板・裏板を、ベトナム産の植林広葉樹単板の心板に圧着して作ります。Minh Thanh Plywoodの家具用パネルは、次の工程で製造します。
- 心板用単板を乾燥。 白色スティラックス材またはユーカリ材を含水率8~12%まで乾燥させます。
- 心板の単板を縦横につなぐ。 単板がずれたり、隙間や重なりができたりしないようにします。
- 心板をプレスして厚さを調整。 均一な厚さに仕上げます。
- 2回目のプレスでバーチの表板・裏板を貼る。 家具用パネルは二度プレスが標準です。
- 両面を研磨・研ぎ出し。 購買担当者が独自のUV塗装を施せるよう、UV塗装可能な状態にします。
- 厚さを管理。 家具用研磨パネルは±0.2~0.3mmの範囲で管理し、±0.2mmまで対応します。
厚さ18mmの家具用パネルは、通常11~13プライです。ロシア産バーチ合板から最も変わるのは心板で、軽く色の淡いスティラックス材を選ぶ欧州の家具メーカーが多くいます。
ロシア産バーチ合板の代わりに用途に合うパネルを選ぶには?
完成品で何が見え、どれだけの荷重を支えるかで選びます。まず木口、次に荷重、最後に表板を確認してください。
| 用途 | 全層バーチ(フィンランド産またはバルト産) | バーチ表裏貼り(ベトナム産) | 備考 |
|---|---|---|---|
| キッチン・ワードローブの箱体 | 使用可能 | 推奨 | 木口はテープで覆い、表面だけが見える |
| 棚・内装施工 | 使用可能 | 推奨 | 軽いスティラックス材の心板で現場作業がしやすい |
| 木口を塗装して見せる引き出し箱 | 推奨 | 心板の木口が見えてもよい場合のみ | 木口がデザインの一部 |
| 木口を見せる家具・ディスプレイ | 推奨 | 無垢材の縁材を付けて使用 | バーチ単板の積層が外観になる |
| 木口テープを貼るCNC加工部品 | 使用可能 | 推奨 | つないだ心板と厳しい公差で、きれいに加工できる |
| 塗装・化粧板貼り部品 | 仕様過剰 | バーチ表裏貼り、またはポプラ・EV表板 | 塗装下では表板の樹種がほとんど問題にならない |
| 車両用床材・高荷重床材 | 推奨 | 適したパネルではない | 建築用グレードの構成を指定する |
| 全層バーチを指定する仕様 | 必須 | 仕様に適合しない | 設計者の同意を得た場合のみ仕様を変更する |
キャビネットや家具の工場では、「バーチ表裏貼りを推奨」とした用途が生産量の大半を占めます。製品の見た目を変えずにロシア産バーチから切り替え、コストを抑えられるのはこの部分です。
ロシア産バーチ合板の等級をベトナム産の等級にどう置き換えますか?
ロシア産・バルト産バーチの等級は、ベトナム産バーチの等級に順に対応づけられます。B ≈ D+、BB ≈ D、CPまたはC ≈ Eです。ベトナムの工場では表板を上からD+、D、Eとし、表板と裏板の組み合わせで見積もります。
| ロシア産またはバルト産の組み合わせ | ベトナム産の組み合わせ | 主な用途 |
|---|---|---|
| B/BB | D+/D | 透明塗装する家具の表面、見える面が1面の部品 |
| BB/BB | D/D | キャビネット側板、棚、一般的な家具部品 |
| BB/CP | D/E | 表面は良質、裏面は見えない部品 |
| CP/C | E/E | 塗装部品、隠れるパネル |
各等級の基準は欠点の扱い方が異なるため、対応は近い目安であって完全一致ではありません。最終的な外観は承認済みサンプルで決めます。サンプル段階で表板を承認し、その見本に合わせて生産します。
ロシア産バーチの発注をバーチ表裏貼り合板にどう切り替えますか?
ロシア産バーチの発注項目を一つずつ書き換え、サンプルで確定します。変更点は次の7つです。
- 表板の樹種は維持。 表板と裏板にバーチを指定します。
- 等級を対応づける。 B/BBはD+/D、BB/BBはD/D、BB/CPはD/Eにします。
- 心板を選ぶ。 明るく淡色の家具用パネルには白色スティラックス材、より密度の高い心板が必要な場合はユーカリ材を選びます。
- 接着剤と放散量を指定。 家具用はE0放散のUF接着剤、湿気の多い場所や屋外用はMR(メラミン強化)またはフェノール樹脂接着(WBP)を指定します。
- 厚さを保ち、寸法を変更。 同じメートル法の厚さを維持し、1220 × 2440mm、1250 × 2500mm、または切断寸法を指定します。
- 公差を明記。 家具用研磨パネルは±0.2~0.3mmとし、CNCプログラムや丁番穴の加工条件を変えずに使えるようにします。
- サンプルを承認し、発注書に反映。 承認済みサンプルの参照番号をプロフォーマインボイスに記載します。
書き換え後の仕様例は次のとおりです。「厚さ18mm、バーチ表裏貼り合板、つなぎ加工したスティラックス材心板、E0放散のUF接着剤、D/D、研磨、±0.2mm、1220 × 2440mm、輸出用梱包」。
1525 × 1525mmのパネルから切り替えると何が変わりますか?
1525 × 1525mmから別寸法に替えても、変わるのは切断計画で、部品自体は変わりません。一般的な代替寸法は1220 × 2440mm、1250 × 2500mm、特注パネルです。
- 1220 × 2440mmは、インチ単位または600mmモジュールの設計で切り出す箱体や棚に適しています。
- 1250 × 2500mmは、欧州の家具ラインで使いやすい幅広のメートル法パネルです。
- 特注寸法の1220 × 2500mmや1220 × 2280mmなどは、同じ長さの部品を繰り返し切り出す際の端材を減らせます。
- 切断寸法での注文では、工場で1枚を4枚、6枚、8枚に分割します。イタリアをはじめ欧州各市場へ定期的に出荷している形態です。
注文前に部品表を新しいパネル寸法に当てはめてください。正方形のパネルより長いパネルのほうが、背の高いキャビネット側板を効率よく切り出せると気づく工場も多くあります。
心板を変えると重量とコンテナ積載量はどう変わりますか?
スティラックス材の心板を使ったバーチ表裏貼りパネルは全層バーチより軽いため、重量上限に達する前にコンテナへ積める枚数が増えます。ベトナム産心板の参考密度は、スティラックス材が約500kg/m³、ユーカリ材が約650kg/m³です。
| 厚さ18mm、1220 × 2440mm | スティラックス材心板 | ユーカリ材心板 |
|---|---|---|
| 1枚あたりの重量 | 26.8kg | 34.8kg |
| 1梱包あたりの枚数 | 55 | 53 |
| 40HCあたりの梱包数 | 18 | 15 |
| 40HCあたりの枚数 | 990 | 795 |
| 40HCあたりの容積 | 約53m³ | 約43m³ |
この積載量は、積載可能重量28,000kg、梱包高さ約1,000mmを前提に計画しています。軽い心板は工場での作業にも役立ちます。同じ寸法の全層バーチより、26.8kgのパネルのほうが、のこ盤やCNCテーブルに載せやすくなります。
バーチ合板がロシア産ではないことをどう確認しますか?
パネルを一つの工場と一つの生産国に結びつける書類を求めてください。工場名を明示し、映像で施設を見せ、生産記録を提示できる販売者かどうかが最初の確認点です。
- 原産地証明書。 輸出国で発行された出荷分の証明書。
- 工場の確認。 工場名と所在地、生産現場およびプレスラインのライブ映像。
- EU向けのEUDR関連書類。 パネルに使った木材の原産地記録と位置情報ファイル。
- 排出証明書。 工場名義で発行された、工場番号入りのCARB P2 / TSCA Title VIなど。
- 書類の整合性。 インボイスの販売者、B/Lの輸出者、銀行口座の名義人が一致していること。
Minh Thanh Plywoodは注文に原産地記録と位置情報ファイルを含むEUDR適合書類を添付します。各出荷分は積み込み前に写真と動画で記録し、購買担当者に共有します。
EUまたは英国の輸入者がバーチ表裏貼り合板に必要とする書類は?
ベトナムからバーチ表裏貼り合板を輸入するEUまたは英国の購買担当者には、通常の輸出書類一式と、その市場が求める適合関連書類を各出荷分に用意します。
| 書類 | 証明する内容 |
|---|---|
| 商業インボイス、パッキングリスト | 販売品の内容、枚数、m³ |
| 船荷証券(B/L) | 貨物の出荷と所有権 |
| 原産地証明書(EU向けはEUR.1) | 通関上のベトナム原産地 |
| 植物検疫証明書、燻蒸証明書 | 必要な場合の植物検疫状況 |
| 保険証明書(CIF注文) | 海上輸送中の補償 |
| EUDR適合関連書類 | 原産地記録と位置情報ファイル |
| CARB P2 / TSCA Title VI証明書、試験報告書 | 家具用パネルのホルムアルデヒド放散量 |
| PPWR梱包材試験(SGS、2026年9月) | 4種類の梱包材で鉛、カドミウム、水銀、六価クロムが不検出であること |
バーチ合板の輸出入要件では、EUの木材規則や米国の放散表示を含め、各書類を詳しく説明しています。
バルト産バーチ合板の代替品を製造するベトナムの工場は?
ロシア産バーチを以前発注していた購買担当者向けに、家具用のバーチ表裏貼り合板を製造しています。フート省ハホアの工場は高級家具・内装用合板の生産に対応し、欧州を主要市場として、年間50,000m³超の生産能力があります。
- 構成: つなぎ加工した白色スティラックス材またはユーカリ材の心板にバーチ表板・裏板を貼り、二度プレス、研磨・研ぎ出し。UV塗装可能な状態で出荷。
- 等級: D+/D、D/D、D/E。承認済みサンプルに合わせます。
- 接着剤と放散量: E0放散のUF接着剤。要望に応じてMRまたはフェノール樹脂接着(WBP)。
- 寸法: 厚さ3~40mm、1220 × 2440mm、1250 × 2500mm、特注寸法、切断寸法。
- 証明: CARB P2 / TSCA Title VI(ICTT工場番号23024)、ISO 9001:2015、2025年4月から2026年6月までに実施したASTM D6007チャンバー試験6回の平均値は0.014–0.032ppm。
- 取引条件: 最小注文数量は1×40HC、合意により仕様混載可、デポジット受領後15~45日、FOBハイフォン、CFRまたはCIF。サンプルは無償。
FSCとCEも対応可能です*。*自社または認定パートナー工場から供給します。
全製品はベトナム産バーチ表裏貼り合板をご覧ください。全層バーチ製品についてはバルト産バーチ合板のガイド、工場の比較にはバルト産バーチ合板の供給元をご覧ください。
代替パネルの仕様はどう指定すればよいですか?
用途、心板、接着剤と放散量、表板、パネル寸法、梱包、数量の順に、工場の製造仕様に沿って記載してください。必要項目がそろえば、1回の返信で確定価格を提示できます。
用途:キッチンの箱体、木口テープ仕上げ · 心板:白色スティラックス材、つなぎ加工 · 接着剤:E0放散UF接着剤、CARB P2 / TSCA Title VI · 表板:バーチD/D、研磨、UV塗装可能 · パネル:厚さ18mm、±0.2mm、1220 × 2440mm · 梱包:輸出用梱包、1×40HC、仕向港CIF
仕様書は[email protected]へメールするか、WhatsAppでLisa(+84 988 586 601)に送ってください。ベトナム時間(UTC+7)の月曜から金曜、08:00~17:00に数時間以内に返信します。
よくある質問
ロシア産バーチ合板とは何ですか?
ロシア産バーチ合板は、表板、心板、裏板の全層にバーチ単板を使い、ロシアで製造された合板です。1525 × 1525mmと4 × 8フィートの寸法で販売され、表板等級はB、BB、CP、Cでした。家具、床材、車両用床材、型枠に使われていました。
ロシア産バーチ合板をEUに輸入できますか?
できません。2022年4月9日以降、規則(EU)2022/576により、合板を含むCN第44類の木材製品で、ロシアを原産地とするもの、またはロシアから輸出されたものの輸入は禁止されています。規則(EU)2022/355は、2022年3月3日からベラルーシ産品にも同様の措置を定めています。
ロシア産バーチ合板の代替品として最適なのはどれですか?
全層バーチという仕様をそのまま保つなら、EU産のフィンランドまたはバルト産バーチ合板が候補です。家具の箱体、キャビネット、棚、塗装仕上げや化粧板貼りのパネルには、軽量な広葉樹材の心板を使ったバーチ表裏貼り合板がコストを抑えやすく、表面のバーチの外観も保てます。
ベトナム産バーチ合板はロシア産バーチ合板と同じですか?
同じではありません。ベトナム産バーチ合板は、輸入したバーチの表板と裏板を、ベトナム産スティラックス材またはユーカリ材の心板に貼ったものです。ロシア産は全層がバーチです。表面の見た目は同じですが、木口、重量、心板が異なります。
ロシア産とベトナム産のバーチ合板の等級はどう対応しますか?
ロシア産およびバルト産の表板等級はB、BB、CP、Cです。ベトナムの工場ではD+、D、Eを使い、D+はおおむねB、DはBB、EはCP/Cに相当します。そのためB/BBはD+/D、BB/BBはD/Dが目安です。最終的な外観は承認済みサンプルで決めます。
ベトナム産バーチ表裏貼り合板がバルト産より安いのはなぜですか?
バーチを使うのは外側の2枚だけで、心板にはベトナム北部の植林地で育ったスティラックス材またはユーカリ材を使うためです。全層にバーチ単板を使う心板よりコストを抑えられます。スティラックス材の心板は軽いため、コンテナに積める容積も増えます。
ベトナム産バーチ合板はCARB P2とE0に適合しますか?
Minh Thanhのバーチ表裏貼り家具用パネルは、E0放散のUF接着剤を使い、ICTT工場番号23024としてCARB P2 / TSCA Title VI認証を取得しています。ASTM D6007のチャンバー試験6回の平均値は0.014–0.032ppmで、上限の0.05ppmを下回りました。
木口を見せるデザインで、ロシア産バーチ合板をバーチ表裏貼り合板に置き換えられますか?
木口にバーチ以外の心板が見えてもよい場合に限られます。透明塗装した木口を見せる引き出し箱などは、全層バーチ合板を使います。木口を木口テープで覆う、塗装する、または隠す部品なら、バーチ表裏貼り合板に替えても外観は変わりません。
1525 × 1525mmのロシア規格を置き換える合板寸法は?
ベトナム産バーチ表裏貼り合板は、1220 × 2440mm、1250 × 2500mmのほか、1220 × 2500mmや1220 × 2280mmなどの寸法にも対応します。正方形の板を前提にしていた購買担当者向けに、工場で1枚を4枚、6枚、8枚に切り分ける注文もできます。
バーチ合板がロシア産ではないことをどう確認できますか?
原産地証明書、工場の生産記録、EU向けの場合は原産地記録と位置情報ファイルを含むEUDR関連書類を求めてください。実施規則(EU)2025/1093の国別リスク区分では、ロシアとベラルーシが高リスク、ベトナムが低リスクです。